2014年7月30日

ピンクのドレスの女

長い旅の途中では、多くの女たちとの出会いがあり、そして別れがあった。
今日はその中でも私にとって格別に忘れがたい、あの暑い夏の夜に拾った女の話をしようか。
(またアサダの変な妄想が始まった、と思ってるでしょ?)
あれはそう、冒険譚ではあるが、ハードボイルドな展開ではない。 どちらかというとダンジョンRPGゲームのような話だ…

その夜も私は、獲物を探して山間(やまあい)のリゾート地のダウンタウンを当てもなく流していた。

この辺りはちょっとした金持ちの別荘が多く、夜には育ちの良いお嬢様たちが少し羽目を外して遊ぶ、私のお気に入りの狩場のひとつだ。
もう真夜中を過ぎたというのに、うだるような暑さの熱帯夜だ。 通りを行き交う女たちもみな、露出の多い薄着である。
しかし、そうして歩道を歩いているたくさんのターゲットをサーチする中で私は、吸い付けられるようにただひとりの女に眼が釘付けになっていた。 鮮やかなピンクとゴールドで着飾ったその女のボディーライン。 そしてきわどいドレスから大胆に覗いている、透けるような白い生肌の輝きに。 ゴクリ…
これは… 特上の獲物といって良いだろう、思わず生唾を飲み込むような滅多にないハイレベルの女だ。 しかも、ラインが出るのを嫌っているのだろう、下着も付けていないらしい。

(そこの彼女、大切な所が横から見えちゃってるぜ?)


大胆にカットされた胸元のラインの隙間から、綺麗な球をなす形のよい双丘が、ふたつともに丸見えだ。

極めつけのいい女だが、脇は甘いようだ。 簡単に狩(や)れそうだな、今日の私はついている。
腰まで届こうかというストレート・ロングの黒髪を持つ、その美しい女に私は軽い感じで声をかけた…

「ねぇねぇ、かーのじょー。 このク・ス・リ♪ 見たことある? えっ? レイジっていうんだ、アレに凄い効果あるんだぜ…」


……


“まんま” とナンパに成功した私は、10分後にはもう彼女を連れ、少し奥まった山中に建つ洒落たホテルにしけこんでいた。 ここまでくれば、邪魔だてするものは何もない。

ズボンの中で暴れる私のドラゴンは、すでに臨戦態勢だ。 その口先からは既に赤い焔がちょろちょろと顔をのぞかせている。
シャワーを浴びる時間ももどかしく、私は裸に剥いた彼女を荒々しくベッドに押し倒した。
女も相当に興奮しているようだ。 それに、あの即効性のクスリももう充分に効いてきている頃だ。
さしたる抵抗もなくすんなりと手を差し入れれば、そこはもうぐっしょりと濡れそぼっていた。
しかし、まだ経験は少ないのか、しとどに濡れた洞窟(ダンジョン)の入り口は狭く、差し入れた指は四方からきつく締め付けられる。
だが、これだけ感じているならもう充分だろう。 おもむろに指を引き抜くと、ねっとりとした粘液が糸となり、つぅ、と伸びた。
周辺の土手は怪しくテラテラと光り、入り口の真ん中に “ぽっかり” と開いた穴からは、暗い洞窟の奥を覗き込むことができる。 私は女の両足を高く開きあげ、滑(ぬめ)るその小さなぬかるみに、ずぶり、とドラゴンを侵入させていった…
(続く)

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