だが、そこに!
おうし座をまばゆく彩る超新星爆発(スーパー・ノヴァ)のごとく忽然と、目も眩むような大客星が現れたのだ!(※)
この世のあらゆるエロスを取り込み重力崩壊を起こし、まさにブラックホールになる一歩手前だった赤色巨根、もとい巨星はその時、突如訪れた南中の太陽のように明るく爆(は)ぜ散ったと伝えられる…
……
脇差を手にふらり、とやってきたその男は、土方歳三(ひじかたとしぞう)と名乗った。
幕末の京の都を仕切る、新撰組は鬼の副長と恐れられた剣豪だ。 染め抜きのダンダラ羽織もまぶしく、その甘いマスクで花街の芸妓どもを虜にし、ブイブイ言わせていた性豪でもある。
クラメンの誰もが男だと信じて疑わなかったその者の、それはある日の、唐突な「主人がパチンコ」発言から始まった…
ぇ? え、実は女性? ししし、しかもししし人妻?
女バレした瞬間から始まった、津波のごとく押し寄せる怒涛の尋問の数々。
「彼女は人妻」というところからして、もはやクラメン達は正常な精神を失っていた。 (女に)飢えた野獣たちにより容赦なく、彼女のすべてはあっという間に、まさに身ぐるみ裸に剥かれていく。
時折頬を染め恥じらいを見せながらも、訊かれるがままにその私生活(プライベートライフ)を開陳していく彼女。 その内容のひとつひとつが、まさにクランに投下されたICBMの核弾頭のごとく、にょきにょきと特大のキノコ雲を生やしていった…
● 彼女はまだピチピチの20代。 結婚半年のほやほやの新婚さんだ。
→ ぶしゅ、ぶしゅっ(両穴から鼻血の出た音)
● 公務員をやってる旦那とは一年前にお見合いしてケッコン!
● 公務員をやってる旦那とは一年前にお見合いしてケッコン!
→ ぐは(ミゾオチにパンチが入った音)
● ずっと女子校だったこともあり、男性経験は旦那ひとりだけ。
● ずっと女子校だったこともあり、男性経験は旦那ひとりだけ。
→ ごぃーん(何かが股間を直撃した音)
● 旦那とのエッチはほぼ毎晩。 コトが終わると旦那はすぐ寝る。
● 旦那とのエッチはほぼ毎晩。 コトが終わると旦那はすぐ寝る。
→ がぁー、ぎりりり(頭を掻き毟りつつ、歯軋りの音)
● 子供なし。(出産してないから?)アソコはまだすごく狭いらしい。
● 子供なし。(出産してないから?)アソコはまだすごく狭いらしい。
→ どぴゅ(なんか出た音)
● 週末の旦那はパチンコ屋に入り浸り。 最近はデートがなくてちょっと寂しい。
● 週末の旦那はパチンコ屋に入り浸り。 最近はデートがなくてちょっと寂しい。
→ むっはー(荒々しい鼻息の音)
● 寂しいのでお友達と温泉旅行に行ったら、大学生から声かけられちゃった♪
● 寂しいのでお友達と温泉旅行に行ったら、大学生から声かけられちゃった♪
→ ぬなー (その大学生ぬっ殺す!)
もうこの辺で人々の脳みそは、彼女が露天風呂で恥じらいながらもタオルをはだけ湯に浸かる仕草やら、湯上りで浴衣のすそからチラリと覗くほんのり赤みをさした生足やら、栗の花咲くお花畑の妄想で埋め尽くされ、クラン対戦の戦況がどうなっていようがもう知らん!状態だ。
クランは、まさに何かどろどろとした混沌(カオス)の坩堝(るつぼ)と化していた…
(続く)
※ 西暦1054年観測。 藤原定家の日記「明月記」にも記載あり。 その残骸は現在かに星雲として知られる。
もうこの辺で人々の脳みそは、彼女が露天風呂で恥じらいながらもタオルをはだけ湯に浸かる仕草やら、湯上りで浴衣のすそからチラリと覗くほんのり赤みをさした生足やら、栗の花咲くお花畑の妄想で埋め尽くされ、クラン対戦の戦況がどうなっていようがもう知らん!状態だ。
クランは、まさに何かどろどろとした混沌(カオス)の坩堝(るつぼ)と化していた…
(続く)
※ 西暦1054年観測。 藤原定家の日記「明月記」にも記載あり。 その残骸は現在かに星雲として知られる。
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