これでは官能小説になってしまうな。
今回は少し趣向を変えて、旅の途中、過去に私が訪れたとあるクランの思い出でもまったりと聞いてもらおうか…
あれは、そうだな… 話は少し前、W杯決勝戦の前日に遡る。
ドイツとアルゼンチンの因縁の対決を前に、サカ豚どもの夏は今や最高潮に達していた。
主催国ブラジルの爆沈を尻目に、メッシを中心にサッカー界の絶頂を極めんとしていた南米の楽園アルゼンチン。 快進撃を続けていた彼の国の、そのはためく国旗を思わせるさわやかな縞模様のクランが、タンゴのリズムで私を誘っていた。 そのクランの名前は…
あ、しましまパ○ツ…
参考URL:
https://www.google.co.jp/search?hl=ja&tbm=isch&q=しましまパンツ
その絶対領域を、涼しげな空色と清潔感溢れる白のまぶしいストライプに彩ったエンブレムは、クラブ「お○んちょ」でのホラーな一夜に打ちのめされ、癒しを求めて彷徨っていた私の眼には、一服の清涼剤と映ったのだ。
そして…
○○ミルク。
あの男の名をここでまた見る事になろうとは!(しかも選りによってこんな名前のクランで笑)
私達を引き合わせたのは単なる偶然か、それとも運命のいたずらなのか。
その時私は、ふたりを硬く結ぶ(「性癖」という名の)運命の赤い糸、いやヒモが、垣間(かいま)見えたような気がした。
初心者向けのクランでは真面目なカタブツを装っていた彼ではあるが、実は私とは下半身が赤いヒモパンで繋がっていた!
いや、シマパンか。(赤いとただのフンドシだな…)
今にして思えば彼のその名前も、そこはかとなく「白いの! 何か白いの出た! え、飲んで良いの? ごっくん」という何やらおかあさんのおっぱいに回帰したがっている赤ちゃんプレーの様な乳臭さが漂うものではあった。
「やぁミルクさん、しばらく振りだねぇ! 最近どう? 母乳、飲んでる?」
私は懐かしい乳兄弟との再開に、邂逅(かいこう)の挨拶を交わすべくそのクランの戸を叩かんとし…
そこで“はた”と手を止めしばし逡巡(しゅんじゅん)した。
どこからか、あの水戸黄門のオープニングテーマが聞こえてくる。 ♪、 ♪♪♪、 ♪、 ♪♪♪、…
サブタイトル 「八兵衛、秘密のお宝」 ―志摩 小萬宿―
八兵衛自慢の極秘お宝コレクションがご隠居様にバレてしまったから、さぁてぇへんだ。
「お前さんはスリだけじゃなく下着ドロまでやっておったとは… 何と嘆かわしい。 いや、これは私が預かっておきますよ。」
うっかり、お互いに秘密の性癖がばれてしまった、というその気まずさたるや想像に難くない。
しかもあろうことか対象は、フェチ度100%のしまパンときた…。
女性用の小さいそれを無理やり伸ばして履いた、ピチピチのその股間に手をやりながら互いに目を合わせ凍りつく、その気恥ずかしいシチュエーション。 それを思うと私には、とても話しかける勇気が出せなかった…
(そうだな… やめておこう…)
彼とて、しましまパンツのマニアックな蒐集家だなどと世間に知れれば、もはや普通の生活は送れなくなる身だ。
私にはわかる。 遠くに姿を見ただけで蜘蛛の仔を散らすように逃げ出す女子小学生たち、近所のオバサン方のヒソヒソ話と冷たい眼差し、そして、それを避けるようにこっそりコンビニにエロ本を買いに行く肩身の狭さ…
そっとそのクランを後にし、私はまた当てのない旅を続けるのだった。
(しまパン編)
彼もまた旅立ったのか、今はもう、かの名前はリストにはない |
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