2014年8月5日

ジョニーは戦場へ行かなかった

クランからクランへと下半身ドリフトを続けていた私だが、ここしばらくは下ネタの王国、クラン・ド・○○○○にMyジョニーを根元までズッポリと突っ込んだまま、抜きがたい快感に身を委ね続けていた。
JKやら人妻さんやらのフォーラーネグレリア攻撃により私の大脳皮質はもはや溶解し、いまはただ下半身だけが脊髄反射を繰り返す、歩くち○ぽとなり果てている。
私があの戦場を逃げ出してから、いったい何日が経ったのだろうか…(遠い目)

かつて私が所属していた2ちゃんねる旗下のそのクランは、この世界大戦が始まって以来連日連戦、無敵と謳われる最強の部隊であった。 解散のその日まで29戦して僅か1敗しか喫しなかった、という輝かしい戦歴を持つ。(しかも、その1敗も僅か星ひとつ差での惜敗だ)

だがあの日。 そう、わずか一日にして、機密情報漏洩に端を発した疑心暗鬼から、部隊の結束は一瞬にして崩れ去ったのだ。
そうして泥沼の内部紛争からクラン乗っ取り事件と、クラクラ界でもあまり例がないであろう経緯を経て、 前線は瓦解し部隊は分裂、私同様多くのメンバーが戦線を離脱し、一時はクラン自体の存続も危ぶまれる状況にあった。

しかし、風の便りによると、最近は厳しい隊規のもと再度組織化され、再びかつての、いや、かつてない鬼のような力強さで、ふたたび連戦連勝の無敗神話を続けているようだ。 (☆数パーフェクト勝利って何それ食べられるの?)

事件の後、世界各地に散ってしまっていたかつての中核メンバーたちも、徐々に隊に復帰しているらしい。
私が所属していたあの時期、常に戦いと勝利を追い求め続けていた精鋭の最強集団の中にあって、私は(ひとえにその下ネタにより)浮きまくった、非常に残念な存在ではあった。
出来損ないのきのこだかちんこだか分からないゆるキャラ(※)のような私が、連戦パーフェクトを続けるようなガチクランに復隊するなど、どうひっくり返っても無理な相談なのではないか。
旧知の戦友たちが次々部隊に参集するのを横目に、私の心は揺らいでいた…

そんなある日、クランの現リーダーから私の元に一通の書簡が届いた。 クランへの復隊を許可するその手紙には「楽しみにしています」との一言を添えて…

その一言ひとことをかみしめながら、いつか知らず、涙を流している私がいた。
厳しくも頼もしかった上官たち、楽しくも気のおけない戦友たちの顔がつぎつぎと目に浮かぶ…
思えば、入隊時には武器の扱いもままならず、まったくもって使えない新兵だった私は、あの部隊で、この戦争を生き抜くための “いろは” の全てを教えられたのではなかったか。

カチリ…


どこかで小さく撃鉄をおこす音が聞こえた。

一瞬の油断が命取りとなるギラギラとした緊迫感とともに、戦場を漂う硝煙と肉の焼けるにおいの入り混じった、吐き気をもよおす独特な臭気の記憶が、唐突に私の嗅覚に蘇り、私の鼻腔をくすぐる。

(帰ろう… 私を育んだあの場所に。 あの地獄に再び!)


クラン・ド・ぱふ○○、ここには私の下半身がある。 もはや心のふるさとと言っても過言ではない。

よかろう、ならば我が心(とMyジョニー)はここに残し、私の闘う半身は今再び、あの轟音が響き渡り、鉄錆の味のする荒野へと向かうが良い。

私は遂に、エロの楽園に暇(いとま)を告げ、戦場の門の扉をたたいた…

(地獄の門編 完)

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