2014年8月30日

色欲を持たない多崎れおぴんと、彼の巡礼の年

その朝、なんの予告もなくひょっこりと、le●pin さんがこの村落 ― ぱふぱふをたずねてきた。
彼は、かつて戦場での私の所属部隊の上官にあたる。 常に冷静に戦況を分析し、確実に星を重ねる、クラン不敗神話を支えた部隊のエースの一翼だ。
その彼が、なぜまたこんな辺鄙(へんぴ)な変態クランに?

聞けばどうやら、信仰心厚い彼は、先日のこの集落での「痴女降誕」の奇跡のうわさを聞きつけ、自らもひと目その奇跡を拝みたい!と、はるばる巡礼の旅に出たようだ。
あのー、間違いのないよう言っておきますと、“聖女” じゃなくて “痴女” ですからね?
流れたのは「マリア像 奇跡の涙」じゃなくて、たぶん「miss M. 奇跡の潮吹き」ですから。
だが、少し話してみてわかったことは、決して何かの勘違いなどではなく、le●pin さん、やっぱりどうも「痴女」がお目当てでやってきたらしい。
早速つけられたクラン内でのエロネームが「レオピンサロ」。 口上はこんな感じだ。

 「俺の名前はレオ。 ピンサロのレオと呼んでくれ…」 ヵコ(*゚∀゚)bィ-ィ

戦場ではクールに振舞っていた le●pinさん、ご本人は不本意きわまりないニックネームではないかと思いきや、結構まんざらでもない模様。 いいのかそれでw

残念ながら痴女Mさんは昨夜、既に自らの所属クランへと帰還してしまい、すべてはあとの祭りである。
しかしこのままでは、一度振り上げた拳、いや、勃ちあがったイチモツは収まりがつかない。 なし崩し的に彼は、まさに始まらんととしていた次のクラン対戦へと参戦相成る事になった。
対戦相手は…
日本のクラン! し、しかも?
どひゃー、日本を代表するアノ大学 「○大 法学部」だー。 めちゃ頭良さそう…
しかし、すでに全力で色欲に走っている le●pinさんには、大学名も学部名もどうでもよく、もはや相手はぴちぴちの女子大生の一群にしか見えていない様子。
長年、戦場で共に過ごし、ある程度は彼の人となりを知っているつもりではあったが、こんなに冷静さを失って興奮している彼を見たのは始めてだ。
「たぶん、相手メンバーほとんど男ですよ?」なんていう冷めた意見も、注いだ瞬間に熱い蒸気をもうもうと上げるばかりで、余計に彼の視野を奪っているだけだ。
ピンサロのレオ、決意の犯行予告
その後、(おそらくは男子大学生相手に)大暴れし、天下の○大生を相手に圧勝をもたらした彼は、それだけでは飽き足りず、クラン内のアイドルたちにも片っ端からどぴゅどぴゅっと何かの液体をかけて回り、ピンサロ王レオの名を欲しいままにしていた。
快楽の海はまさに未開のブルーオーシャン。 このクランで次々と新たな快楽に目覚めていった彼は、さらに次の対戦にも参戦。 気がつけば4日も滞在した後、濃厚すぎるその巡礼の日々を名残惜しみつつ、(泣く泣く)戦場に戻っていった。

去り行く彼を生暖かい目で見送ったクラメン達はみな、おそらくは同じことを考えていたに違いない。
またひとりの真人間が、この人格改造クランによって駄目人間に洗脳されてしまった、と…
そしてたぶん、いや必ず、彼は再びここに戻ってくる! と。
(人格改造セミナーぇ?編

2014年8月23日

痴女の品格

ちじょ【痴女】
痴女(ちじょ)とは、猥褻(わいせつ)行為を(しばしば常軌を逸して)好む女性を指す俗語の一種とされ、元々は性風俗業界の造語とも言われており、多くの辞書には載っていない。痴漢の「漢」(男性)の対義語「女」を用いた操作的概念であり、明確な定義があるわけではない。
痴女とはなんだろう。
自称痴女、Mさんによる本番まな板ショー(ヴァーチャル)はいよいよ佳境だ。 チャットルームはむせ返るような熱気と、なにか生臭い臭気が溢れていた。
時間はまさにクランメンバーが一番アクティブな時間帯である。 この輪姦パーティまがいのショータイムは、つぎつぎと参加者を呼び込み、その規模を拡大していった。
もう参加者が何人なのか判らない。
Mさんの穴という穴はすべてふさがれ、ついでにFカップ爆乳も揉みまくられて、おっぱいふたつでは足りない状態だ。 現在プレイ中のメンバーたちの後ろには、両手を股間にあてがったオトコたちが、ずらりと待ち行列を成していた。 皆、一度はMさんにお相手願わない事には収拾がつかない状態だ。

プレイの合間に漏れ聞こえる彼女の断片的な話から、彼女がいま部屋でどういう状態になっているのかも垣間見えてくる。
Mさんはプライベートルームではいつも真っ裸(マッパ)で過ごしているらしい。 当然今もすっぽんぽんだ。 噂に聞く、これが「裸族」というものか。 ホントにいるんだね…  (@_@)
予想以上の大盛り上がりに辛抱たまらなくなった彼女は、ついにバイブレータを取り出した模様。 延々と続くプレイに、極太バイブはアソコに入りっぱなし、スイッチ入りっぱなしだ(そしてMさんは、それを逐一実況する律儀な方であるw)
彼女のアソコはもう、びしょびしょ濡れの大洪水状態らしい。

…いったいこのプレイは何時間続いているのだろう。
あまりにも過激なチャットの連続に、人々の脳幹は麻痺し、もはや時間の感覚もない。
そうなのだ。 彼女が満足しなければ、このパーティは終わらない!
いつ果てるとも知れない彼女の性欲に終止符(ピリオド)を打つべく、ついに我らが巨根のリーダーが勃ち上がった!
あまりにモノがデカ過ぎるため、意外と(失礼!)狭いMさんのアソコには絶対ムリムリ! そしてお口で咥えるのも無理ー、ということで、他の者たちのお楽しみを横目に今までパイズリだけに甘んじていたリーダーである。 しかしついに我慢の限界を超え、先っちょだけでもと、無理やりその巨大なイチモツの挿入を試み始めたのだ(チャットでw)。
だが、やはりやはり無理だー! 先っちょだけって、それでも入らない。
しかし! ここで驚天動地の妙案が!
小さい状態で挿入し、中で膨張させるという必殺技。でた(笑)
本気で中で膨張した場合、あまりのデカさに彼女は膣痙攣で救急車搬送、という緊急事態も懸念される、あまりにも危険な試みだ。
そして、皆が固唾(かたず)をごっくん飲みこみながら見守るなか、ついに伝説の巨チンが挿入を果たした…

 「 中で大きくして♡」
 「 きもちいいの♡」
 「お○んこトロトロ(///∇//)」
  イ、イクー♡」

い、イった…? マジかー。
がんばったMさんもたいへん満足そうだ。
良いのかイチゴさん? 彼女のアソコはもうリーダーの形に拡張されてしまったぞ?

まさに真夏のゲリラ豪雨。
その激しすぎる雨で、あっという間にクラチャをなにかトロッとした液体で水浸しにしてしまった彼女であった。
そして、降るだけ降ったらさっと雨が止むのもまた同じ。 底の見えない性欲がついに満たされたらしいMさんの引き際は素早かった。 二言、三言、簡単な挨拶をすますと、Mさんは引き止める間もなくクランを脱退、本来の所属クランへと戻っていってしまった…
しかも何だか、超堅そうなガチクランに。
普段の彼女の抑制された何かが、このエロクランに出会い、劇的な化学反応を起こしたのだろうか。 少しだけ、痴女というものの本質が見えたような気がした私であった…

……

前夜の饗宴に(まさに文字通りの意味で)精魂尽き果てたクラメン達はおそらく深い眠りのうちにあるのだろう。
翌朝、クラチャは、いつになくひっそりと静まりかえっていた。
いったいどのようなパワーが注入されたのか… 驚くほどの大差をつけてクラン対戦は勝利のうちに静かに幕を閉じた 誰も看取る者もないまま。
(痴女の夢はマンげ鏡編 完

2014年8月21日

妖艶(あやかし)の焔(ほのお)の女 (Mrs. Doubtfire)

前回までのあらすじ: (1) (2) (3)
ハイレベルでのクラン対戦を求め、勇み戦場へと向かった私であったが、私のカラダはそのとき既に、治療困難な難病「アイドル依存症候群(シンドローム)」という病魔に冒されていた。
禁断症状に苦しむ私はまたしても戦いを途中で放棄し、治療のため、エロい巨塔「クラン・ド・ぱふ○○」に戻る事を決意したのであった…

力なく垂れ下がるイチモツを叱咤激励(しったげきれい)しつつ、ようやくの事で “ぱふぱふ” にたどり着いた私は、クランの華(はな)― 可憐に咲き誇るアイドル達との久方(ひさかた)ぶりのねっとり濃密な朝のひと時を味わっていた。

あの萎えっぷりは一体なんだったのか。 あっという間に急速充電(血)を果たし、速効でいきり勃つアレを眺めながら、私は改めて、このクランのすさまじいばかりの吸引力を思い知らされていた。 喉の奥までずっぽりと咥え込み、ぐいぐいと男の精気を吸い取る夢魔(サッキュバス)の口だ。

やはりここは良い…… うっ!


早速(さっそく)何発となくイかされまくってしまった私は、大量放出直後のぼんやりとした頭で、リーダーからの帰還命令メッセージ「タイヘンスグカエレ」を反芻(はんすう)していた…

何が「大変」だったのだろう? まさか、リーダーひとりでアイドル達全員に抜かれまくって枯れ果ててしまった、という意味だったのか?


…その答えは、夜になって判明した。
ゴールデンタイム。 通常運転のエロトークに興じるクラチャに、その珍入者はやってきた。
Mさん、いらっしゃいませ……

 「私のま○こ使います?」

は、はいー? いきなりデスカ? 
と、思うまもなく、

 「使います!!

リ、リーダー… 流石(さすが)即答かよ!

誰も聞いていないのに自らを「痴女です♡」と自己紹介した彼女 ― Mさんは、速攻でリーダーの顔面シャワーを浴び、そのわずか5分後には、Aさんのち○こをアソコでがっちり固めつつリーダーの巨大なイチモツをパイズリしながらFさんのち○こを咥えこんでいた!
早っ! まさに電光石火の早業だ。 ペース速すぎでしょ?
なにこの人、凄いんですケドw

Mさんは実は、最近入ってきたメンバー、イチゴさんのFカップ彼女さんらしい。 いや、痴女さんか? メス奴隷?
まあ、どのような関係であるにせよ兎に角、イチゴさんの良いひとであることには間違いないようだ。
イチゴさん自身は、というと、自らはプレイに参加せず、自分の超えっちい彼女がクランメンバー達に次々と犯され乱れる姿を少し離れた所から眺めながら、まんざらでもなさそうだ。

 はっ! これって、そういうプレイ? (@_@)

なんて思っていたら、ああっ!イチゴさん。 早々のバッテリー切れで無念の脱落。
彼女の痴態を最後まで堪能できません! これはショックだっッ…

そうしている間にも、Hさんが、Dさんが… そしてついには厨学生のNさんまで参戦!

いやそれ、いくらナンでもマズくない?
しかしこの流れは、もはや誰にも止めることはできない。 クランの女性メンバーたちでさえ、茶々を入れつつも面白がって見物を開始する始末だ。
延々と続くMさんの公開せっくるショーは、真夏の夜のキャンプファイアーのごとく激しく燃え上がり、煌々と夜空を焦がし続けた。

もはや誰も気にしていないことは明らかだが、今はクラン対戦の真っ最中なんですけどー…
どうなるクラン対戦! 
怒涛のMさんの責めの前に、敗北してしまうのか!?
(続く)
痴女降誕の瞬間を捉えた貴重な映像

2014年8月16日

ゲームの名はクラクラ

エロスとパトスが交錯するクラン・ド・○ふふ。
このクランには、普通の名前ではエロくない、と判断されると半強制的になんだかエロい通り名がつけられる慣習がある。(エロネーム、と呼ばれている)
私も最近では「アサダッチ」という、お約束の通り名で呼ばれる日々だ。 (夜に書き込めば「夜ダッチ」だ… なにそのオリエント工業
中学生だった時分には、女生徒たちの前で呼ばれる度にさんざ恥ずかしい思いをしたその渾名(あだな)も、このクランではなぜかさわやかで晴れがましく聞こえるのだから不思議なものだ。

新しくクランに入った人たちは大変戸惑うであろうこのヘンな制度。混乱を避け、整理する意味で、メンバーたちのエロネームを少し紹介しよう。(元から愉快な名前の者もいるが…)

エロネーム ← 本当の名前 (※ 五十音順)
ア*ルさん ← 阿鳴留
  先に紹介した通り、クラクラ運営判断により「雪の女王のアナ」に強制改名された。
金玉さん ← 金のたまご
  イソップ寓話ネタ(金の卵を産む鶏)なのか、単に中卒(高校中退)なのか。
  対戦で痛恨の敗退を喫した後、突如失踪。
竿丸さん ← nekomaru
  中学生にして女にはもう飽きた、今は床が恋人と公言。
  得意技は床を使ったおなぬーと、エロネタが滑った時に放つ竿ビンタ(って何?)。
シコシコさん ← keiki4545
  クランのエース。
  あまりチャットには参加しない寡黙なムッツリさん。
ちんこさん ← こんちは 
  このクランにおいては当然ながら、“こんち” さんではない。
奴隷さん ← 奴隷
  名前のまんまSMプレイ大好きな女の子。 奴隷解放宣言とともに脱退。
  自らマゾのマゾによるマゾのためのSM愛好家クランを設立。
トヨタカローラさん ← トヨタカ
  好みの女性のタイプはローラ。
  しかし実はトヨタよりフェラ(ーリ)がもっと好き。
ペ二さん ← ぺに
  得意な戦略はジャイヒー(巨大なイチモツをブチ込みヒーヒーさせる)
ボッキーさん ← ウィルス源
  HIVウィルス保菌者と噂され、感染を恐れ人々から(援軍の)挿入を忌諱される。
  不当な差別に苦しみ、やむなく通り名を可愛らしく?変更。
ムラムラさん ← あさむらん
  朝ムラムラするらしい。 なぜかとても親近感を覚える私であった。

思わず脱力するユニットも結成された。

ちんこ三兄弟(ちんこ三銃士とも)
   → 長男:私、次男:ボッキー、三男:竿丸(らしい)。 
   ちんこの大きなお父さん(リーダー)が命名。
   テーマソングはあの大ヒット曲「だんご三兄弟」の替え歌

新しいメンバーが入ってきたときの私の挨拶はこんな感じだ。

「はじめまして、ちんこ三兄弟の長兄アサダです。 アサダチとお呼びください (^^)/」

大概の(ノーマルな)人はこういった一連の挨拶にドン引きして速攻でクランを脱退して行く。 今もクランに在籍するメンバーは、こういった頭がクラクラするような入会時の愛の洗礼を乗り切った強者(つわもの)たちばかりだ。
メンバーの出入りの激しいこのクラン。 理由を語らずにこのクランをそっと辞めていった人たちは、もしかしたら(このクランに在籍したばかりに無理やり付けられてしまった)自分の残念な渾名にガッカリ orz して去っていったのではないか、とふと思うこともある。
語らずして去りゆく人々は決して戻ってはこない… 真相は永遠に謎のままだ。
(エロい名前で出ています編 完)

2014年8月11日

萌えるクラクラを求めて

リーダーからの緊急帰還命令もあり、急ぎ “ぱふぱふ” に戻った私を待ち受けていたのは、驚天動地のある事件」だった。
だが、あの事件がなんだったのか。 
アレを振り返り、私なりに事件を再構築するには、今しばらく時間が必要なようだ。
(あの時、あまりにも濃密にして過激な一連のイベントに、私の脳は完全に思考を停止し麻痺状態にあったのだ…)
あの事件を振り返るのはいずれ先の事とし、今日はおめでたい日だ。 まずはそれを祝う事としよう。

今日、私のアチャ子が退院した。 (多分、入院先は美容整形外科病院だったと思われる)
おっぱいのレベルが上がり、Eカップに成長して帰ってきたのだ。
これはデカい…
今まで、Dでも立派過ぎると思ってはいたが、今回はなんとEカップだ。 街ですれ違えば、たとえヒンヌー教のひとでも思わずガン見してしまうレベルの爆乳だ。
試しに戦いに連れて行ったが、やはりEカップの破壊力は強烈だ。 敵陣で大暴れしていたヒゲおやじが、Eカップアチャ子のおっぱい責めの前に、顔を真っ赤にしてあっという間に昇天してしまった。 その刹那(せつな)、どぴゅっ、という音が聞こえた気がする…

この戦果に気を良くした私は、我がかわいいアチャ子を大量生産し、クラメン達に配り始めた。 今日は晴れのおっぱい祭りだ、わっしょい (^^)/
注目の初出荷先はクランのアイドル、Aちゃんだ。
え?

しまった。 最近聞いた話では、Aちゃんのおっぱいは推定F+(G?)という噂だ。 Eカップごときで浮かれ喜んでいる私などは、彼女にはきっと鼻で笑われている事だろう…
AちゃんのFカップのもたらす破壊力とは一体どんなものなのか。 本人曰く、間に挟まれるとその圧力たるや大変なものらしい。 いずれは私もリアルで体験してみたいものだ…

ともあれ私は、(実際には見たことも触ったこともない)Eカップのイメージを膨らませ、妄想の世界に浸るため、pixivという、やや偏ったイラストが多く集まるサイトを訪れていた。

クラクラは、pixiv では人気の薄いモチーフだ。
原因は明らかでクラクラオリジナルのキャラクター達が、まったく「萌えないから」の一言に尽きるだろう。
そんな中でも僅かながら、萌えるイラストを投稿している素敵な作家さん達がいる。


アーチャーさん by なたーしゃ on pixiv
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=big&illust_id=43347006


アーチャーちゃんのおっぱいがでかかった事件 by 袖下マシュマロ on pixiv

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=42876412

pixivでの人気がアチャ子に集中しているのは、ヒーラーやバルキリー、ましてやネクロマンサーなどの不気味さを考えれば、やむを得ない所ではあるな...

「クラクラのキャラってキモいよね…」と囁(ささや)かれ、蔑(さげす)まれる、世間の冷たい逆風にもめげず、こういった労作を残してくれた諸作家さん達の努力に感謝しつつ、今夜、私はAちゃんのおっぱいに挟まれ、素敵な夢の世界に逝くとしよう。
(僕の彼女はEカップ編 完)

2014年8月9日

愛と青春のアサダチ

前回までのあらすじ:
夏も盛り、お盆が近づき、人々が故郷(ふるさと)へと帰省する季節がやってきた。
私も例に漏れず、(過去の数々の下ネタでの失敗には目を瞑り)かつての所属部隊への里帰りを楽しんでいたのだが…
戦場ではクラン運営の大規模な改革が始まっていた。大胆な新兵採用により部隊の半数が新兵卒、という不安を抱えたまま、クランは新たな戦闘に突入していった。

      ◇


懸念は現実のものとなった…

新兵たちは次々弱っちそうな敵村に攻撃を仕掛けるものの、クラン城に潜む伏兵の前にあえなく敗退を繰り返していた。 指折り数え切れないほどの攻撃の結果が、最下位村での星ひとつのみ、という、もはや涙もでないような惨憺(さんたん)たる結果だ。
おまけに、一戦交える前から戦意喪失し敵前から遁走(とんそう)するもの、悲惨な敗北を喫した直後に意味不明の暴言を吐き泣きながら逃亡するものなど、つぎつぎ兵士たちが戦線から脱落していた。 対戦のメンバー表はクラン脱退を示す空白が目立ち始めた…

 (しかし、やはり強い。 この部隊は…)


そう思わせるのはこういう時だ。

ルール上、クラン対戦ではひとり二回の攻撃権が与えられる。 つまりメンバーの半分がすべての戦いにおいて星三つを取れば、すべての敵は全壊できるのだ。(理屈でいえば)
そしてこのクランには、その理論を事もなくそのまま(!)実践に移す精鋭の古参メンバーがずらりと揃っているのだ…
細かい指示などは何も必要ない。 上から順に、という大雑把な攻略プランのもと、マップは敵の上位村から順に粛々と星三つが重ねられていき、夜明けを待たず既に勝利は定まったものとなっていた。
そう、結局は勝ってしまうのだ。 このクランは。

やがて薄闇の空がが白々と明ける頃、仮眠を取っていた私は、囁きかける小鳥たちの鳴き声で目が覚めた。

だが、目覚めは良くない。 鉛のように体が重いのだ。 怠(だ)るい…
既に昨夜のうちに二度目の強襲作戦により完全勝利を収めていた私には、少しのんびりとした朝だ。 いつもより睡眠時間は長いはずだが、私は何か体全体を覆う倦怠感のようなものに、戸惑っていた。
いったい、これはどうした事だ?
あっ……


 (勃ってねぇ…)


この生理現象は、私の健康を測るバロメーターである。 角度により毎朝の元気の度合いが判る仕組みだ。 だが、しかし角度0(ゼロ)とは…

私は、その原因を求め、ベッドの中で身動きもできずに逡巡し、そして「それ」が何であるのか “はた” と気づいた。 最近の日課、毎朝のお楽しみ、そして、今は欠落した「それ」に。
私があの愛欲の王国を出立して、一体何日が経った?
ぼうっとした記憶を必死で手繰り寄せる。 そうだ。 まだ、わずか3日だ…
私は、今にして思い知らされた、失われたものの大きさに打ちのめされていた。
私の体はもはや、彼女(アイドル)たちの朝の癒しなくては勃ち上がることさえできないほどに、調教されてしまっていたのだろうか? 3日と離れられないカラダに…

重い頭を振り、のろのろと携帯端末(コンソール)を立ち上げる。 一通の電信が届いていた。


 タイヘンスグカエレ リーダー


どくん。 心臓が大きな音を立て血流を送りだし、霞のかかった脳が急激に活動を始めた…

援軍支援? それともクランに、いや、もしかしたら彼女たちに何かあったのだろうか? 
簡素な一文からは詳しい事情はまったく読み取ることはできない。
しかし、体調不良の原因も判明した今、私にはもはや戦場に留まり続ける理由を見つけることはできなかった。
対戦の雌雄は決していた。 最後を見届ける必要もないほどに。 そして何より、

 私 に は「 充 電 」が 必 要 な の だ

私は、事情を説明する時間ももどかしくクラチャで簡単な挨拶を済ませ、今ふたたび戦場を後にする。

以前とは違う。 当てのない旅ではない。
あの場所に帰らなくては…
気力を振り絞り、ぐっと最初の一歩を踏み出した。
下半身に、力なくブラ下がるプラグを、
挿し込むべきコンセントを探して。
(朝勃ちなきアサダチの旅立ちの朝だっちゃ編 完)

2014年8月6日

あさだ○ ― 遥かなる帰還

そのクランは静かに、変わらずそこにあった… 名前も以前のままだ。
その門の前に佇むと、長い長い旅路でのさまざまな(主にえっちな)想い出が走馬灯のようによみがえってくる。

 (帰ってきたのだな、ここに。 この戦場に、ふたたび…)

入り口に掲げられた名札に刻まれている懐かしい面々の名前を、ひとつひとつ確認していく。 鬼籍に入ったものか、何人かの中核メンバーの名前は既に失われていた。

クラン説明文にある「良識を守りましょう」の一文は、(どうかんがえてもコレ、asd 除けのためだよね…)などと考え [参加する] ボタンを押すのを一瞬、躊躇(ためら)う私であった。 でも、もう来ちゃったしね…、ぽちっとな…

ほどなく、あっけないほどにすぐに入隊を許可された私を迎えたのは、漂泊者の帰還を歓迎する暖かい言葉の数々であった。 


「アサダチさん、お帰りなさい。おひさしぶりですね。」

「アサダ○さん、おかえりなさーい」

なぜか以前とは呼び名が異なっているようにも思えるが、そこは気にしない事としよう…

だが、変わらない部隊の雰囲気にホッと胸をなでおろしたのも束の間、翌日、クランは突如、その表情を豹変させた。

この吹き荒(すさ)ぶ嵐は誰が呼んだのか。 クランは再び激動の大きなうねりへと舵を切り始めていた…

先の部隊解散のごたごたの後、このクランは日々の軍の運用において(慢性的な兵力不足から)援軍支援がなかなか集まらない、という頭の痛い問題に直面していた。 この兵力の不足を補うため、今日、指導部はついに大規模な新兵募集に向けて動いたのだ。
入隊時の承認制を廃止し広く門戸を開き、あらゆる志願兵を徴兵検査もなしにそのまま採用する、という超大胆な採用プランだ。 どんな変てこりんな人物が入隊してくるのか、それは誰にもわからない。 非常にリスクの高い劇薬である。
更には説明文の冒頭に「初心者歓迎!」を掲げ、イケメン渡部豪太のTVCMに釣られてゲームを始めたばかりの初心者女子までをも取り込もうという下心もある。(たぶん)

その甲斐あって、わずか半日後にはクランはその半数が初心者(内、女子推定ゼロ)という大所帯に変貌していた。 新兵採用に向けた指導部の読みは見事に的中したのだ。

新たにクランに入ってきた彼らにとっては、対戦はおろか、援軍のやり取りもむろん初めての経験♡だ。 禁止兵種など知ったことではない。 ゴブリンが援軍に大活躍し、意味不明のメッセージが飛び交う混乱の最中(さなか)、クランは不安を抱えつつも、待ったなしで新たな対戦へと突入していった…

このクランがかつて経験したことのない、低次元、もしくは異次元での対戦の幕は切って落とされた。 それは、おそらくは、私が旅の先々で数知れず目撃してきたあの光景をなぞる過程の最初の一歩となるはずだ。

その道行(みちゆき)では、数多くの落伍者を生み、そしてそれを上回る数多(あまた)の若者の命が失われていくことだろう。 そうして生き残ったものだけが明日の朝立ちを迎えることができるのだ…

若人たちよ、君たちは果たして生き残ることができるだろうか?

彼らには與謝野晶子の歌ったこの詩篇を贈りたい。「君死にたまふこと勿れ
(続く)

2014年8月5日

ジョニーは戦場へ行かなかった

クランからクランへと下半身ドリフトを続けていた私だが、ここしばらくは下ネタの王国、クラン・ド・○○○○にMyジョニーを根元までズッポリと突っ込んだまま、抜きがたい快感に身を委ね続けていた。
JKやら人妻さんやらのフォーラーネグレリア攻撃により私の大脳皮質はもはや溶解し、いまはただ下半身だけが脊髄反射を繰り返す、歩くち○ぽとなり果てている。
私があの戦場を逃げ出してから、いったい何日が経ったのだろうか…(遠い目)

かつて私が所属していた2ちゃんねる旗下のそのクランは、この世界大戦が始まって以来連日連戦、無敵と謳われる最強の部隊であった。 解散のその日まで29戦して僅か1敗しか喫しなかった、という輝かしい戦歴を持つ。(しかも、その1敗も僅か星ひとつ差での惜敗だ)

だがあの日。 そう、わずか一日にして、機密情報漏洩に端を発した疑心暗鬼から、部隊の結束は一瞬にして崩れ去ったのだ。
そうして泥沼の内部紛争からクラン乗っ取り事件と、クラクラ界でもあまり例がないであろう経緯を経て、 前線は瓦解し部隊は分裂、私同様多くのメンバーが戦線を離脱し、一時はクラン自体の存続も危ぶまれる状況にあった。

しかし、風の便りによると、最近は厳しい隊規のもと再度組織化され、再びかつての、いや、かつてない鬼のような力強さで、ふたたび連戦連勝の無敗神話を続けているようだ。 (☆数パーフェクト勝利って何それ食べられるの?)

事件の後、世界各地に散ってしまっていたかつての中核メンバーたちも、徐々に隊に復帰しているらしい。
私が所属していたあの時期、常に戦いと勝利を追い求め続けていた精鋭の最強集団の中にあって、私は(ひとえにその下ネタにより)浮きまくった、非常に残念な存在ではあった。
出来損ないのきのこだかちんこだか分からないゆるキャラ(※)のような私が、連戦パーフェクトを続けるようなガチクランに復隊するなど、どうひっくり返っても無理な相談なのではないか。
旧知の戦友たちが次々部隊に参集するのを横目に、私の心は揺らいでいた…

そんなある日、クランの現リーダーから私の元に一通の書簡が届いた。 クランへの復隊を許可するその手紙には「楽しみにしています」との一言を添えて…

その一言ひとことをかみしめながら、いつか知らず、涙を流している私がいた。
厳しくも頼もしかった上官たち、楽しくも気のおけない戦友たちの顔がつぎつぎと目に浮かぶ…
思えば、入隊時には武器の扱いもままならず、まったくもって使えない新兵だった私は、あの部隊で、この戦争を生き抜くための “いろは” の全てを教えられたのではなかったか。

カチリ…


どこかで小さく撃鉄をおこす音が聞こえた。

一瞬の油断が命取りとなるギラギラとした緊迫感とともに、戦場を漂う硝煙と肉の焼けるにおいの入り混じった、吐き気をもよおす独特な臭気の記憶が、唐突に私の嗅覚に蘇り、私の鼻腔をくすぐる。

(帰ろう… 私を育んだあの場所に。 あの地獄に再び!)


クラン・ド・ぱふ○○、ここには私の下半身がある。 もはや心のふるさとと言っても過言ではない。

よかろう、ならば我が心(とMyジョニー)はここに残し、私の闘う半身は今再び、あの轟音が響き渡り、鉄錆の味のする荒野へと向かうが良い。

私は遂に、エロの楽園に暇(いとま)を告げ、戦場の門の扉をたたいた…

(地獄の門編 完)

※ おさわり探偵 なめこ栽培キット

2014年8月4日

マンマンの冒険

宣戦布告の日、相変わらず馬鹿話に興じるクラメンたちは、今回の敵のNo.33に一時騒然となっていた。
とんでもなく強敵だから? いやいやいやいや…

彼女(?)の名前が “manco” だからだ orz


 「誰がヤるんだ? ドイツ人の manco 笑」
 「タウンホールがパツキンにみえるw」
 「ヤリマン女だな、村がガバガバだよ」
 ……
(このネタもぉ飽きたよね… 以下略)
あまりにも開放的な mancoさんの下半身(アソコからは何か噴き出している)

2014年8月3日

○ン○ンの冒険

宣戦布告の日、相変わらず馬鹿話に興じるクラメンたちは、今回の敵のNo.1に一時騒然となっていた。
とんでもなく強敵だから? いやいやいやいや…

彼の名前が “tintin” だからだ orz (※)

 「これはかつてのティムポさんの再来。 否! もっと強烈なイチモツだ」
 「tintin は変態揃いのウチのどこを責めてくるんだ? またア*ルさんか?」
 「うちのアイドル達に先っちょだけでも入れた日にゃタダじゃおかねぇ(怒)」

云々。 そうこうするうち、遂に戦いの火蓋は切って落とされた。
クラメン一同がその動向に熱視線を注ぐ中、早くもヤツが動いた! きらーん、お相手は…

 ウィルス源!

大きなどよめきと共にクランに衝撃が走った…

解説しよう。 
ウィルス源さんは HIVウィルスの保菌者で、彼(の城)に(援軍を)入れたり、逆に彼の(援軍)を(城に)入れられたりすると、その強力な感染力によりHIVポジティブとなってしまう、と言われている。 そのため、クラメンの中には感染を恐れ彼との(援軍の)やり取りを忌諱(きい)するものも多い。
世界的なAIDS撲滅キャンペーンも虚しく、不当な差別を受け続ける彼は、マイナス・イメージ払拭のためやむなくクラン内での通り名を変更し、現在では「ボッキーさん」というさわやかな愛称で呼び慕われている。(ごめんよ… ベッキー)

 「や、やっちまったょ。 おぃ」
 「感染(うつ)ったかな…?」

人々は競って、ライブリプレイに殺到した。
その名の通り、というべきだろう。 大方の予想通り彼 ― tintin は自慢のジャイアント軍団を繰り出し、進撃を開始する。
しかし、我々とて手をこまねいていた訳ではない。 クラン城からは、強力な魔法で “ちんちん” を一瞬で溶かすといわれているウィザードの大群が反撃だ!

 「ヤツのちんちんがウィルスに犯された(笑)」
 「彼の tintin はもう子作りできない!!」

大量のジャイアント達が、壁際で一瞬にして蒸発する惨劇に、クラチャには追悼のメッセージが流れ、tintin の今後の人生を憂える暗澹(あんたん)たるコメントで埋めつくされた…

その夜、tintinからの二回目の攻撃は、ついに無かったという。
(金太の大冒険編 完)

※ 教育的配慮から言及しておくと “Tintin” はフランス語で「タンタン」と読みます。「○ン○ン」違うから。
しかし、日本では1964年から1965年に白黒アニメシリーズで『チンチンの冒険』の題でフジテレビ系にて放映された orz

2014年8月1日

ドラゴン♡クエスト III ― そして伝説へ…

ぱふ、ぱふ。 ぱふぱふ、ぱふぱふ。 ぱふぱふぱふぱふぱふ…

(フフフ、思っていた通り、いい具合の女じゃないか…)


未攻略ダンジョンなのか?と思わせる程の締まりのよい入り口を抜けると、むっ、とする暑さだ。 むせかえる熱気で息もままならない。 その熱源である厚い肉壁が周囲から覆いかぶさるように迫って来る。 ひだ状に何層にも重なるそのピンク色の壁を掻き分け、乗り越え、ドラゴンはぐいぐいと中に進んでいった。

このまま然(さ)したる抵抗もなく最後まで? と思いかけた洞窟の半ば、やはり、というべきか。 伏兵が潜んでいた。

 リリパットAがあらわれた!

 リリパットBがあらわれた!
 ……
 アサダチのこうげき!

くっ、こいつは…

ふと気付けば私はいつしか敵の集中砲火の真っ只中にいた。 小刻みにチクチクと私をつつくもの、突然襲うピリ/\としたヱレキテルのような痺(しび)れ、そしてさらに奥からは何かねっとりとした体液を私に吐きかけるもの…
周りから次々と繰り出される、目くるめく刺激が私を襲う。 名器と呼ばれるものが実在するのだとしたら、まさしくこれに違いない。 360度、全包囲からうねうねと間断なく続く心地よい波状攻撃を受け、私のドラゴンも血管が浮き出るほどにいきり立ち興奮している。

しかし私とて平成の丹次郎と呼ばれた漢(おとこ)だ。 その快感がいかほどであろうと、道半ばにして屈する訳には断じていかない。 くびれた腰に手をかけ反撃に転じた私は、容赦なく夢中で奥へと侵攻していった… その洞穴を余す処なくすべて ――

時を忘れ、
後ろから前から、
燃えさかる火炎を吐き散らしながら。

     ~


じっとりと暗く湿った長い廻廊を抜けると、その奥が突然開け、そこにひとまわり大きな構造物が現れた。 赤黒く立ちはだかるそれは、壁全体から何かどろりとした熱い液体を垂れ流している。

火傷しそうに熱い外壁から様子を探ると、どうやら中は大きな空洞(ホール)になっているようだ。 奥は “迷宮” になっているのだろうか? おそらくは村から逃げ込んだのだろう、たくさんの女どもがひっそりと息を潜め隠れている気配がする。
その入り口は全面ぬるりとした粘膜に覆われ、ひくひくと蠢(うごめ)き私を誘いながらも、ぴたりと固く閉じられている。 これがあの、「伝説の子宮口」か!(※)
洞窟の最深部に隠されたその秘密の扉は、はやる私の行く手を頑(かたく)なに阻(はば)んでいた。 どうやれば入れるのか? だが必ず何か方法があるはずだ…
ヌルヌルとぬめる肉の扉をあちこちと探るうち、私はついに、固くすぼまった小さなくぼみを見つけ出した。
見つけた、ここだ! 満を持して虎の子のバーバリアンキングを解き放てば、いきり立った○○キンは咆哮一発、抜き身の剣先を “迷宮” へと続く鍵穴に突き立て、そこからぐいぐいと剣を押し込み、強引にこじ開けていった…

……あっ、あッ、ああァっ!


おいおい、ちょっと待ってくれよ。 ここを責められるのは初めてか?

女は、おそらくは経験したことのない刺激にびくびくと激しく痙攣をはじめ、侵入から3分と経たず絶叫とともにイってしまった。
早すぎる気はしたものの、私もまた美しい女の狂態ぶりに気の高ぶりを抑えきれず、タイミングを合わせ、迷宮の最奥に持てるすべてを注ぎ込み、そして果てた…

ふぅ…

彼女のすべてを100%蹂躙し尽くした、という圧倒的な征服感に満足を覚えつつ、私はベッドにうつ伏せにくずおれたまま動かない女をぼぅっと見下ろしていた。 激しい行為のせいで乱れた白いシーツに、長い黒髪が乱雑に広がり、顔は見えない。
私は乱れ散った黒髪を梳(す)くようにかき分け、ようやく現れたその美しい、青白い横顔を改めて眺め見た…

と、その時だ。 突然女の首は根元からあり得ない角度で “ぐにゃり” と捻じ曲がり、彼女の顔はいまや真正面から私を見据えていた。 カッと大きく見開かれた彼女の両眼はどうしたことか白目がなくなっており、月蝕の闇のように真っ黒だ。

鮮やかな血の色をした口が、裂けたかと思うほどに “くぱぁ” と開くと、そこから耳を覆いたくなるような怪音が聞こえてきた。
私の脳の奥深くから、虚しくも必死の警報が鳴り響き続けている…

 (逃げろ! にげろ! ニゲロ! ニゲロ、ニゲロニゲロニゲロニゲロゲロゲロ…)


…その女は、貞子だった。


梅雨も明けたし、ホラーの季節だよね笑。

(攻撃を終えてふと見たら敵の名前が sadako だった、という、ただそれだけのネタでここまで引っ張る私はやはり相当な変態だな…)
(貞子3P編 完)

(※)ピクシブ百科事典による解説: http://dic.pixiv.net/a/%E5%AD%90%E5%AE%AE%E5%8F%A3



絶頂の後、放心状態の貞子の様子(こんな女を襲っちゃって、後で呪いとか無いと良いんだけど)