2015年6月17日

ひとづまに 握り潰され タマひとつ

前回までのあらすじ:
たくさんのエロい人妻さん達の集う夢のパラダイスかと思いきや意外にもガチクランだった「オナイレ」でのハードな対戦の連続に、心(と、ち○こ)が折れた私は、「すべてのスポーツ(&せっくる)の基本は下半身!」と改めて認識し、自らの下半身をより硬く鍛え上げるべく、ふたたびババキン工事に突入した…

ババキンさんがぐーすか眠っていても気楽に対戦ができるクランはどこかにないものだろうか? 私は仮初(かりそ)めの宿を求めフラフラと彷徨(さまよ)っていた。
そうしてお気楽なクランを探していた私はふと、星ひとつ)」という名前のクランを見つけ、そしてその説明文に入っていた。
クラクラの世界では、「星ひとつ」は輝きを失い屈辱にまみれた敗者の象徴である。 だがこのクランでは、それはギラギラと異質なる光を放ち人々を導いているように思えた…

    

クラン大戦。 地獄の業火がこのクラクラ世界のすべてを焼き尽くしたあの日から既に一年が経っていた。
世界を明るく照らし輝いていた太陽は遠く地に沈み、果てしなく繰り返される殺し合いに世界が闇に包まれたこの時代になお、全天で最も明るく輝く恒星…
もしあなたが真冬の凍てつく夜空にひときわ蒼(あお)く明るく輝く孤高のひとつ星を見つけたなら、それがシリウスである。
天空のすべての神々にひれ伏すことなく、ひとり冷たく、強く、爛々と青白く光を放つこの星を天駆ける狼の目になぞらえ、古代中国において人はそれを「天狼星」と呼んだ。
古今東西、数え切れぬ勇猛の戦士たちがこの凶星に魅入られ、そして地獄へと落ちていった…
「北斗の拳」でケンシロウに敗れる事を宿命(さだめ)られたリュウガ然(しか)り、そして「星の瞳のシルエット」では星のかけらとなり香澄ちゃんをダークサイドへと導いた(

    

このクランは常時対戦を行う連戦クランにもかかわらず、自ら「負けクラン」を標榜、その名の通り最初から星ひとつでの報酬狙いを推奨している。 むろん、対戦は負けるだろうから実際にもらえる報酬は30%に減額されるのだが。そして…

 クラン対戦勝利数 0

ふむ、何しろクラン創設以来一度も勝ってないらしい。 これは間違いなくお気楽だ(^ω^;)
いやしかし、これは…
私がかつて夢に見、そして実際の旅人の農場では違う形に変質してしまった、農耕民の真の楽園のありうべき姿なのではないか?
一体全体このクランにはどんな王国が実現しているのだろう? 私は胸の高鳴りを覚えつつ、クランの門を叩いた…

入隊を許された私は早速クラン対戦履歴をチェックしてみた。
記録に残っている100日間の間に休みなしの50戦をこなしている。 本気の連戦クランだ。 
すわ、奇跡の全敗クランか!? と思いきや、惜しい… 一回だけ引き分けがあった(笑)
仲良く二つづつの引き分けは双方談合の結果
しかしそれにしても、50戦して0勝49敗1分けという、ある意味立派な記録である。
リーダーによれば、記録に残っている対戦履歴よりさらに昔からひたすらに連戦し負け続けているそうなので、クラン創設から数えればトータルではさらに多く負けているらしい…

タマタマが片方潰れていようとヒーローが片方工事中だろうと、気にせずクラン対戦に参加して良し、とのリーダーの暖かい言葉に背中を押され、私は勇み「対戦参加を希望」ボタンを押した。
そしていよいよ私も参加しての次の対戦が始まる。

プライドをもって負け続けているこのクランのルールは非常に特殊だ。 正確に言うならば、対戦に関して負ける方向に特化しているのだ。
まず、対戦は常に星ひとつ、報酬目当ての攻撃を強く推奨。 もちろんすっぽかしもOKだ。 なにしろ敵の獲得する星数を上回らないように注意深くヘタレに徹する必要がある。
そして、クラン対戦用の村(ベース)には防衛用の援軍を入れてはいけない
マジか!?、と思うがマジである。
さらに、クラン戦用の村は相手が簡単に星を取りやすいようタウンホールを壁の外に出すことが推奨されている。
そのためか、クランメンバーの対戦村を覘(のぞ)くと、皆ネタ配置に走っているw
クランの趣旨を反映したわかりやすさ
やっぱ負け組クランはこうじゃなくちゃね(笑)
私も何かネタ配置を考えなくては…、リーダーには何故だか力作が期待されている模様!
(続く)

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