2015年5月17日

タビノーへようこそ、それは汗と涙と糞尿にまみれた何か

かつて私が夢に見、計画書まで認(したた)めた「旅人の農場」という楽園プランがついに現実のものとなったらしい。
旅人の戦場の人数が慢性的に増えすぎたため、リーダーがサブ垢を使い姉妹クランを立ち上げたのだ。 恐る恐るこの楽園プランのコンセプトを提案してみたところ、名前もそのままに採用された…
新しい姉妹クランは、
 ● クラン対戦をしばらく休みたい場合の♨御休憩(3時間 ¥5,000
 ● ヒーロー工事中につき農耕用
 ● タウンホール上げたて十分な戦力が揃わないので対戦パス
 ● 色々と戦術をお試したい場合の練習用対戦
 ● タウンホール早上げしちゃって研究が追いつかないひとの育成
 ● 新人発掘、レベル上げ
などの多目的で既に一ヶ月近くも運用している。 旅人の戦場から何人ものメンバーが入れ替わりで常駐しており、新人も多数入ってきているようだ。
という訳で私も遅ればせながら、アーチャークイーン(AQ)が長期春眠に入ってしまったため、田畑で汗水流すべくこの新設実験農場にやってきた。

このクランは私の(元の)計画書によれば、クラン対戦に勝つための努力をほぼすべて放棄し、対戦参加への負担を極限まで下げる事によりローリスク・ローリターンでの黒字化を達成しよう、というコンセプト型クランだ。 ガチ対戦のクランでは対戦参加のままならないファーミング中の農耕民たちに気軽に対戦参加への道を開くのが目的だ。
いわば「農民の、農民による、農民のための対戦クラン」である。
連敗上等!勝てればラッキーという負け組クランの運営において、収益は敗戦時の報酬30%を前提に運用する事になる。 したがって、黒字化達成のためには援軍支援や対戦での星獲得のための費用はすべてギリギリまで切り詰めたローコストで行う必要がある。
しかし、実際にクランに足を踏み入れてみると、そこには想像(あるいは期待)していたものとはまったく異なる農場経営の現実があった…
「負け組」どころかパーフェクト勝利
まずは、想定では連戦連敗のはずの対戦成績がとんでもないことになっていた。 10勝1敗… 負け組クランの成績とは思えない好成績である。
そして、私が参戦しての初戦はいきなりのパーフェクト勝利だ。
噂には聞いていたが、なんだかめちゃくちゃ強いクランになってる (@_@;)
それもそのはずで、運営の実態は想定外のガチ対戦に近いものになっていた…
 ● 対戦村の防衛援軍は戦場からの移籍メンバーが最強ユニットをがっつり入れる
 ● 対戦用の援軍リクエストは兵種レベル明記、最強ユニット推奨
 ● 一回目の攻撃は本気攻めで星3つ狙い(ただし練習、実験は自由)
 ● 報酬目当ての星1つ狙いは原則禁止
 ● 一回目攻撃に失敗したメンバーは二回目は下位の取りこぼしの穴埋め
 ● 参加希望ステータスでの対戦すっぽかしメンバーはキック対象
 ● 援軍を貰わずに毎回対戦するメンバーはキック対象
 ● その他、見込みのない初心者もじゃんじゃん(略
こ、これでは単に「負けてもオッケー、気軽に練習できるョ」と謳っているだけで、運用の中身はガッチガチの旅人の戦場とさほど変わらない… orz
基本的には対戦好き、負けず嫌いの戦場の生え抜きメンバーが運営しているため、結局は「やっぱ勝たなきゃ面白くないよね」という事になっているのだろう。
みな、勝つためのノウハウを熟知したエリート軍団だ。 負け犬根性には決して染まらないのだ。

もちろん、このガチ運用の農場には大きなメリットがある。
毎回勝って報酬が100%もらえるとか、連勝でテンション上がるというのも勿論だが、旅人の戦場と大差ないクランルールというのが重要なポイントだ。
新たに参加したメンバーや初心者も、おそらくこの農場である程度の成績が出せるようになれば、本家である旅人の戦場に移籍しても戸惑うことなくそのまま対戦に参加し、すんなりと定着できることだろう。
そう、この「旅人の農場」は私の思い描いたコンセプトクランではない。
名前の通り、というべきなのだろうか。 ここはあくまでも、一軍である「旅人の戦場」のための本気のファーム(二軍)クランなのだ。 ドラフト入りした新人を鍛え上げ一軍に送り込むための、そして一軍の故障者がファーム落ちして調整するための…

旅人の農場は、旅人の戦場の下部組織としてガッチリとピラミッドに組み込まれているように思われる。
ここには農作業を終えた農民達が酒をかっ喰らって羽目を外す、陽気で楽しげな村祭りはない。 あくまでも、真の闘いを求める戦士達が一軍(うえ)に上がるためのひとつのステップとして、その爪を磨ぎ、牙を剝く、毎日が真剣勝負のバトルフィールドなのだ。

その朝、戦いを終えたタビノーは静まり返り、深い霧に包まれていた。
はたして農耕民族の真の楽園は何処にあるのか。 答えはまだ霧の彼方だ…
(棒姉妹より姉妹丼食べたい編)

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